推拿をより理解するために

最近流行しているリラクゼーションとの比較をしてみました。

 

推拿

タイ式マッサージ

指圧

アーユルベーダ

マッサージ

フェイシャル

ルーツ

中国伝統医学

タイ

日本

インド

日本

 

主な流派

北京

上海━こん法派、一指禅派

王宮式━ゆったり

寺院式━比較的強め

浪越式

オイルマッサージ

 

 

特徴 

治療と保健目的

主に保健目的

治療と保健目的

主に保健目的

主に保健目的

美容

主な手法

手首をゆらす手法━こん法、揉法

親指、手根部による押圧

指による指圧

手でこする

手でこする、もむ、たたく

タッピング、揉捏

補助的手法

たくさんある

たたく、

こする、もむ、たたく

 

 

 

リズム

非常にリズムカル

ゆっくり力を加え、ぬいていく

数秒のリズム

 

 

リズミカル

施術の姿勢

椅子、診療台

マットの上

主に畳、ふとん

マットの上

畳、ふとんの上

施術する部位の概念

経絡、経穴、経筋、圧痛点、神経点、皮膚点

体にある反応線をたどる

指圧点

反応線

いわゆるつぼ

つぼ

筆者の体験 上海にて留学 ワットポーでの見学 指圧学校教本による学習 ニューデリーでの見学 鍼灸師による施術体験 ビデオ学習

専門的に研究したわけではないので間違いもあるかもしれません。ご指摘ください。

推拿の歴史

● 推拿は中国で数千年の歴史があります。古代には按摩といわれ、明代から按摩を基礎として推拿が世に出ると急速に発展してきました。

● 現代中国では、こん法が誕生して、さらに西洋医学の経験を加味してより完成されたものとなりました。

 

推拿で調整するポイント

推拿施術点は経穴だけではありません。
中国鍼灸と同じ理論ですが経筋、筋肉のつけね、靭帯部、神経点、皮膚点などをプラスして行います。

 

別名

解説

経穴

つぼ

経絡調整

圧痛点

阿是穴

こりを見つけたらほぐします。

経筋

 

調整 つけねからつけねまでをまで行います。

腱、靭帯

 

関節の運動 筋肉、関節の調整 の調整。筋肉はもみません。

皮膚敏感点

 

皮膚上の感覚神経の密集しているところです。

神経点

 

運動神経、知覚神経が体表近くにでてくる点など。

 

家庭で行うときのアドバイス 

筋肉自体はもまないようにします。筋肉のつけねや腱、靭帯部を押すようにします。

こりを見つけたら軽く押し続けると楽になります。

神経の上はやさしく押します。

 

パワーの出やすい手の形

推拿練功では自身の気のパワーを高め気をコントロールする技術を磨きます。パワーをためしてみるのは推拿のての形を使ってやれば簡単です。

龍の手

気は強く意識されます。

剣指

攻撃的な気です。防御にも使えます。

白鳥の手

気はひろがりを見せます。

亀の手

包み込む気の働きをを引き出します。

猫の手

気の動きが止まります。

 

ヒント

   龍の手で右に回すとしびれる  左に回すとしびれが弱まる

 

推拿流派

上海で生まれたこん法ですから、こん法は上海が盛んです。

全身をくまなくこん法で施術することが可能です。

一指禅推拿流派

こん法の前身。少林寺に源を発するといわれている。

こん法推拿流派

60年ほど前に一指禅推拿から発展したもの。それが、中国全土に伝えらました。

 

上海ではこん法を中心に施術することが多いですが、一指禅を使う先生もあります。

私が習った、南京東路の先生は一指禅推法のみを使っていました。

 

推拿のジャンル

 

保健推拿

全身をまんべんなくリラックスさせます

足底推拿

香港流行のリフレクソロジー

美容推拿

痩身、美容、エステとして流行

盲人推拿

盲学校で習うタイプ

気功推拿

気功外気治療との併用、運気推拿法

整骨推拿

骨格ずれや損傷の調整

正骨推拿

骨格の調整

 

推拿と関連した療法

 

気功推拿療法

気功との併用、一般的に気功治療では推拿を併用するの。

経筋療法

経筋の作用を考慮して調整する。

点穴療法

経穴調整、経穴を指先で刺激する方法が多い。

整膚

指先で皮膚をつまんで移動したり、ひっぱったする。

ばっかん療法

ガラスの広口ビビンなどで、真空状態をつくりる。主に経穴に対して行う。

かっさ療法

磨いた石などで皮膚をこする。

理筋療法 筋肉、腱、靭帯など運動系の調整。
導引術 体を動かして気を導引する。
練功療法 呼吸、動作、姿勢を調整して体を整える。

   ばっかん 上海の推拿で行うばっかんはアルコールを使用するため、火の効果と吸引効果がある。

          汚れた血液を吸いだす方法も行われる。

こん法のバラエティとその特徴

 

 

角度

動き

速度 強さ 時間

主な施術部位

標準的こん法

45度

手首の往復運動

長時間に耐える

全身

掌こん法

45度

パッと開いて閉じる

リズミカルで強い

肩 背中 腰

拳こん法 

90度

手首をまっすぐにして体重をかける

速度はゆっくり、強い

小こん法

45度

こきざみに手首が往復

速度は早く軽い

手足の関節部分

小魚際こん法

10度

手首は回転が入る

やわらかい刺激

首 わきの下、せまいところ

小魚際こん法で広く

10度

広い範囲を軽くなでるようにすべらせる

早くやわらかく、短時間

全身

扇形に

45度

指のつめが順にあたっていく

ソフトタッチング

逆扇

45度

指の腹が順にあたっていく

ソフトタッチング

指間こん法

45度

指の間に患部があたる

やわらかい

腕、肩

掌指関節こん法

90度

関節部でこねる、体重がかかる

ゆっくり強め

硬い部分

両手重ね

 

両手で体重をかけやすい

長時間に耐える

背中、ふともも

手刀重ね

 

片手で回転を助ける、転がる感覚

 

腹部

手首こん法

 

ローリング効果

 

広い部分

前腕こん法

 

前腕からひじを回転させながら動かす

強い、長時間に耐える

全身

はさんでこん法

 

両手ではさみこんでこん法を行う

 

 

 

こん法の練習法

● まず標準こん法と一指禅推法を練習用枕の上で徹底的に練習します。適宜自分の太ももなどで練習します。続いて各こん法に習熟します。

● 揉法を練習します、摩法、擦法、などを練習します。

● 人体上での練習を開始します。

手の感覚が敏感になり、こん法のままで、体表の微妙な変化を感じ取り、強さや部位を変化できるようにします。

熟練してくると最終的には、患部の状態を、手の感触と、気の感覚で感じ取り、手が反応していくという状態になります。

 

証による推拿法



推拿治療法とは、推拿手法によって気を調節する方法であり、中国医学の基礎理論にしたがった方法です。
中国医学の診断法に八綱弁証がある。体の状態を陰陽、温熱寒冷、表裏(浅い深い)、虚実に分類することによって証をみます。

温法 ゆっくりやさしく、暖めるように行うことで陽気を補う。  体が冷えに偏っている場合温法を行う。冷証
通法 気の通りが悪く、痛みがある場合、気の流れが停滞している場合通法を行う。実証 経絡、血管の流れに沿って摩法、推法を用い、刺激し気血の通りをよくする。 
補法 右回転させながら摩擦しゆるやかに気を補う。  気が不足している場合、虚証
瀉法 便秘等の場合強めに速度は速めに気を排出させるように行う。  よくない気が溜まっていたり、病いの気がある場合。実証
汗法 皮膚の汗腺を刺激し新陳代謝を活発にさせる。拿法などを用いる。 気が滞っていて、よくない気がある場合等
和法 皮膚から体内に刺激を与え奧と表面とを調和させるようにする。拿法などを用いる。 体表にが熱があって内部は冷えある場合など
散法 振動を与えながらゆるめて散らす。揺動類 摩擦類 を用いる。 気が停滞、固まりになっている状態
清法 熱を発散させ、鎮めるように行う。柔法などを用いる。
体内に熱が充満している場合など。熱証

 

推拿の手法の分類と特徴

   手法分類

揺動類手法

揉動類

手を振り子運動のように揺り動かす手法 

指先や手の甲などを用い、指、手、手首、肩の関節を連携させながら連続的に揺り動かす方法である。

 施術者は完全にリラックスをして行い、揺り動かすことによって極力余分な力を使わず、したがって疲れも少なくてすむ。

一指禅推法  纏法  滾法 柔法

弾抜法 搓法

摩擦類手法 患部をこする手法 

施術者の指の腹、手のひら、手の根本、肘などを用い、直線あるいは円運動によって幹部を
こする。 

摩法  擦法 推法 分推法 抹法
振動類手法 患部に振動を与える手法 

両手で四肢の先端部をつかんで小刻みに上下に振り、肩や腰を揺り動かす方法。 気功推拿ではこれを使って気を送り込む。

抖法 振法
押圧類手法

さい圧類

垂直方向に圧迫する手法 もむ手法 

押し出すように部位を圧迫あるいは部位をはさむように圧迫する。手指でつかむようにして
患部をもむ。 

按法  点法  捏法 拿法、弾筋法、抓法

さい圧法

叩打類手法

叩撃類

たたく手法 

患部をリズミカルにたたく方法 

拍打法 掌叩法 打法  指打法 弾法 垂法
提拿類 皮下組織、筋肉、腱などをつかんだりひっぱったりする。 拿法 弾筋法 捏脊 濘法
複合類手法 基本手法を組み合わせて行う 推摩法(親指は一指禅推法その他の四指は摩法)
運動関節類手法 関節や靱帯筋肉を運動させる手法 

カイロプラクティクと同様な手法を含む 

揺法 背法 板法 抜伸法
運気推拿類 外気による気の調整法。 運気法 振法 抖法

   注 各流派による分類を参考にしていますので、重複した手法が含まれます。

推拿で使用する部位


手掌 手のひら 
手根 手首付近 
大魚際  手のひらの親指側 
小魚際  手のひらの小指側 
親指 
四指 親指以外の指 
ひじ 
前腕 
拳 こぶし
両手 

手首

ひざ


推拿練功


上海の一般推拿では運気推拿を使いませんが、私の先生は運気推拿類を得意としていました。運気しなくても、患者と接触をするたびに気の影響を受けます。邪気対策が必要です。

推拿練功は、少林内功と易筋経が主要なものですが、当会ではさらに発展させた、少林内勁一指禅と、馬歩站椿、八段錦気功法などを行っています。

当会で学べる主な功法

気感訓練法 気の感覚を急速に敏感にすることができます。当会のオリジナル功法
少林内勁一指禅 気功師になるための気功法として日本でも紹介されています。上海劉茂林先生直伝
雪とう大衆功 北京、劉先生直伝の強力な功法
空霊功 チベット由来の中脈功法、抗病効果が高い。西安伝習所。
八段錦 内臓と経絡を整える代表的功法、上海気功研究所指導、当会アレンジ。
禅密功初級功法 骨盤、背骨をゆるめて調整する。骨盤が水の上に浮かぶように軽くなる。
易筋経 集中力、持続力を高める、八段錦とならぶ民間伝承の気功。
外気発功法 内気を高めて外気を発功する功法。
道家紫霞功 小周天内丹功のひとつ。上海朱先生直伝。



Oリング→ 指→経穴→経筋→労宮穴→心包経→心臓は変化を表しやすい。

 

骨盤調整法

両手で骨盤をイメージ  骨盤を動かすと、手も動く。

推拿の魅力ホームページ

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